今日はその道の凄い人に会った

 仕事中に急に社長から電話で呼ばれた先に行ったところに社長と見知らぬお人。この方、前の社長だそうだ。その道では大変な影響と実績を残した人で、その名前の力というのは今でもウチの会社を引っ張っている。そんな人に会う。今年入った新人です!ヨロシコ!っていう挨拶をするのも勿論なんだけど、これは面白い話を聞くチャンスなので、向こうの質問が収まったところでこちらから質問していろいろ聴くことに。

 と言っても結構つまらない質問なんだけど、その道を究めるには何が必要かっていうこと。何をしなければならないか、何が足りないのか、というやつ。ベタだけど、それだけに語る部分多いと思うんだよね。

 しかしこういう質問の答えを伺うたびに再確認することになるのだけど、結局どんなマイナーな職種でも「心だ!」というところに落ち着くことが多い。つまりテクニックだけ持っていても心が無ければ、それは「作業」になってしまう。ここで指す作業は「流れ作業」に近いニュアンスを持っていて、そこから生まれるモノは、均一化された当たり障りの無い。流れ作業で大量生産される工業製品は長生きできない運命である。心を込めた職人芸が、後々の時代まで残る。美術品しかりである。つまりテクニックに心を重ねて初めて仕事になりえるのだ、仕事というものをそう定義しておこう。心って言うのは形様々だけど、誠実であること、「何故」を追求すること、他人と自分の心の関係を分析すること、と言ったことが具体的に心を込める、ということに当たる。

明日の仕事もがんばろう。仕事になるように。