ルネッサンス:白黒の世界観が新鮮

 ふと立ち寄った本屋で読んだ、映画雑誌にフランスで制作されたアニメ映画「ルネッサンス」が小さく掲載されていたので、これはちょっと行ってみてみるかと思い立って渋谷へ。アニメ映画に珍しくそこそこお客さんが入っているよう。これはあれか、やっぱりフランスアニメだから、オッシャレーとでも思っているんだろうか。

 全然情報を入れないで見に行ったのだけど、作画がすべて白黒。SF近未来な世界をモノクロで描くというのは、ナルホドぴったりな感じ。ただ…やってみました!格好いいでしょ!という思いつき程度なのかなーという感も。モノクロ作画は世界観に合っているけれど、カラフル作画で置換可能というか。白黒じゃないとならない要素が少ない気がする。それよりモーションキャプチャーしてCGでリアルなアニメーション作ったけどペイントするのはこれ死にそうな作業ですよ???っていうネガティブな要素で白黒に?と邪推してしまう。

 何より脚本がありがちな刑事物で、攻殻機動隊にインスパイアされて劣化コピーという有様だ。一体何がしたかったんだか…。技術者的にやりたいことをアニメという形で結んだけれど、ニーズはありませんでした、みたいな大学教授にありがちなオチか。