ココ・アヴァン・シャネル/監督・脚本:アンヌ・フォンテーヌ

 主演はオドレィ・トトゥ。公開されてまだ間も無いということもあって、ギリギリにチケットを買ったら一番前に。アクション映画じゃないから良かったけど、ちょっと首が痛い。
 伝記映画らしく派手さは無いが、とても雰囲気が良い。当時の衣装の再現なんかも恐らく物凄く気を遣っていると思うし、したがってココの衣装の奇抜さが良く分かる。ココがタバコを咥えながら仕事をするシーンがとても印象的。ラストシーンのココの描写がとても微妙な表情で考えてしまう。成功の舞台に立ちながら、それまで彼女が得たもの、失ったものは多い。決してニコニコと笑う訳ではなく、悲しみに涙を流す訳でもない。あの表情に何が込められていたのか。