時砂の王

今年の年末年始暇つぶし本。もちろんKindleで。

時砂の王

時砂の王

「時間遡行軍」というワードがすっかり刀剣乱舞に取られている感。いやそんなことはどうでもいいが。読み進めるに従ってどんどんと追い詰められる心情、緊張感を増していく状況というのをビシバシ感じる。ぐいぐい読んでしまった。戦いの緊張感の中ささやかに交わされる愛情がとても美しく感じた。ベタベタと主張しすぎない所がいい。それまでの信頼関係の描写から十分に伝わる絆。いい。

 あんまりこれまで日本人作家のSF読んでなかったのだけど、「時砂の王」がとても読みやすく面白かったので、筆者の小川一水さんのタイトルで「天涯の砦」を続けて読んでる。まだ読了してないけど、ステーションの爆発事故からの緊張感ある展開に引き込まれてぐいぐい読まされる感じ。

天涯の砦

天涯の砦