ぼくの伯父さん

 
 DVDで借りて観た。TSUTAYAプレミアム継続中だけど、1ヶ月に3枚しか借りてない気がする。コスパが悪いので回転率あげたい。新作を混ぜると良いのかもしれない。そうすると返却が1週間なので、1週間以内にTSUTAYAに行く必要がある。でも新作はタダでは無い。料金がかかる。半額だけど。しかしお金を払うならば有料配信しているのを観るとの変わりないし、やはりTSUTAYAのようなレンタルビデオ店の価値はDVD/BDでしか観られないような旧作にあるのだ。旧作にこだわりたい。あとそれとはTSUTAYAに対して不満なことがあるのだが、謎の「準新作」というカテゴリで旧作に落とすのを遅らせるのをやめろ。何が準新作だ。むかしはそんなカテゴリ無かっただろ。新作と旧作の2つだ。旧作なら安く観られる。新作は少し高いけど最新の映画だ。そのわかりやすさだ。新作といえないけど、ちょっと話題になったここ1-2年くらいの映画を準新作といって引き伸ばすな。TSUTAYAプレミアムが適応されないだろうが!!!!!

 さて本作は1958年のフランスの映画。アカデミー賞外国語映画賞と、カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞しているとのこと。この時代とかを考慮するとテクノロジーの進化と、失われつつある人間の温かみ…みたいなメッセージなのだろうか。機械化、効率化された家庭と、旧時代的な小汚くて冗長な仕組みの街並みが対照的に描かれる。機械で効率化したといっても、人間の生理的な部分とか、わかりやすさとかは一切無視された失敗デザイナーズハウスみたいな事になってる。それをありがたがってる夫婦と、いまいち馴染んでいない息子。妻の兄である「伯父さん」は旧時代の人。そして息子はこの伯父さんによく懐いている。子供の喜びはやはり雑で下品、ちょっと乱暴なところにあるのだ。

 あるのだ、ではない。そうあってほしいという願望を訴える映画かなこれは…。結局新しいテクノロジーに馴染めない、古いものをいつまで経っても捨てられない、変化することができない、という古い人々の存在が透けて見える。新世代を滑稽に描き、旧世代からの変化を嫌悪しているだけではないのか。価値観の変化による衝突は、いつの時代も常にあるのだなという事でしかない。そういう衝突と変化を繰り返して文化、科学、思想はアップデートされてきているのだと思う。だからこの映画で主張していることは、個人的に受け入れられないな、という感想。しかしやがて自分もそのように変化してしまうのだろうか。いやだな。

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