24時間戦争

24時間戦争

24時間戦争

  • メディア: Prime Video
 毎日暇すぎてなんか見てる気がする。というか何か観るという実績を作らないとその日を無駄にしたような気がするので何か観ているような気もする。仕事もしてますよ。
 アマゾンプライムでなんか無いかなーって探してて見つけた映画。24時間戦争。ついてるイメージがクルマだからル・マンに関する映画だなって分かるけど、興味ない人はゾンビ映画だと思うのではなかろうか。原題も「The 24 Hour War」かー。劇場公開してたら絶対に副題がつくと思う。
フォードvsフェラーリ 伝説のル・マン

フォードvsフェラーリ 伝説のル・マン

  • 作者:A.J.ベイム
  • 発売日: 2010/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 多分この本が元になっているのだと思う。ちなみにこの本の原題がこれ。  「Go like HELL」が切られている。邦題では原題の副題がメインになっているというわけ。内容のわかりやすさ重視。映画において邦題の改変が時々ナンダコレダサイみたいな感じで批判されることあるけど、洋画のタイトルってシンプルすぎる気がする。わかりやすいところで言うと「アナと雪の女王」が「Frozen」。ビジュアルと共に提示されれば分かるけど、文字だけ「Frozen」とされてもなぁ…。なんか冷たいやつ?言葉で説明することを諦めているのかもしれない。かつて偶像崇拝を禁止していたキリスト教であったが、文字の読めないゲルマン民族に布教するために聖像というビジュアルを駆使したらしい。ヨーロッパ文明の思想の根幹となる宗教体験が、今日の世界にも大きく影響を与えているというわけだ。文字の力よりもビジュアルを信用している。思いつきで適当に考えた。

 「Go like HELL」も内容的な説明よりも、ざっくりと興味を引くような強い言葉をチョイスしているのだろうか。もしくはタイトルだけで何かがわからない、だから中身を観てくださいっていう導線なのだろうか。そのへんは国によるお客さんの行動ルールに合わせているのかもしれない。日本人は…いや、訂正。主語をあんまり大きくないようにすると、自分は、タイトルで内容がなんとなく分かる方が中身に興味を持つ。手がかりとしてザックリとしたイメージで興味を持ち、中身に入っていって予想通りとか、違うけど面白いとか。ライトノベルのタイトルが長いのもそういう需要に合わせたものだと思うのだ。パッと見た感じ、やや滑稽でバカにしやすいツッコミどころかもしれないけど、それで離れていく客よりも入っていく客のほうが多いに違いない。

 同じ題材のこれは、どちらかと言うとドラマの方に寄せた感じだったということか。「24時間戦争」の方はドキュメンタリー映画であったので、内容がより正確らしい。人間ドラマよりも事実や開発ヒストリーの説明に重きがある感じ。でもそれはそれで面白い。クルマとかモータースポーツが好きだから。むしろ脚色されたドラマよりも、正しい歴史の方が重要だし面白い。あと本筋とは別にシャンパンファイトの始まりエピソードが聞けたのが面白かった。
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ちなみにシャンパンファイトの始まりには諸説あるとのこと。でもま、モータースポーツで初めてやったのは1967年のル・マンのことなのかな。