羽衣ミシン読んだ

 新しい少女漫画に手を付けるのは、ここのところダ・ヴィンチ発がほとんどだ。うーむ、出来れば雑誌に載る前にキャッチしたいよね。そうやって印刷媒体に掲載されるころには、一番熱い時期じゃなかったりするということが良くある。技術の世界ではそういう事が一般的。最先端を掴もうと思ったら、自らの感性かネット?出来れば自分で発掘したい。

羽衣ミシン (フラワーコミックス)

羽衣ミシン (フラワーコミックス)

 

 それにしてもこの漫画、「君の届け」に続いてツボにハマった作品。「鶴の恩返し」を下敷きにした、白鳥の恩返しストーリーなのだけれど、とにかく美羽さん(白鳥)の純真さが心に痛い。普通だったらその純真さに、素直にグッとくりゃいいのだろうけど、美羽さんが白鳥の化身である、という背景があるから複雑。春になったら北に帰らなければならない、初めから別れる運命であることの予感を読者に与えつつ、進んでいく主人公との関係。深まれば深まるほど心が痛い。また、こういった良いテーマを持った作品は、続けようと思えばしばらく引っ張ることが出来ると思う。しかしそういう商業的なメリットを捨てて、この巻だけで完結させるという潔さが、本当に作品を良い形にしている。

ところでこの漫画、「ういミシン」だと思っていた俺は酷くアレゲだ。